日本の人口は、緩やかに、しかし、着実に減少しております。8月1日時点の人口推計を見ますと、日本の人口は12593万と前年同期の12622万人と比較すると、29万人減少しています。しかし、2024歳や2529歳の年齢層を見ると、前年よりも増えており、少子高齢化をそれほど心配しする必要はないようにも、一見見えます。ただし、これは、在留外国人の増加が、この2029歳の年齢層をカバーしているからにすぎません。

実際、日本人の人口の推移を見ると、概ね前年比5060万人という減少度合いであり、2029歳の年齢層は、前年比でみて横ばいか微減というところです。そして、その規模は、4549歳の965万人や3539歳の725万人に遠く及ばない587596万人。冷徹に見れば、若年層は、中年層の6~8割しかいないのです。そんな状況下で、在留外国人が若年層の一部として、社会や経済の中で機能していることが理解できます。

今後、日本の人口は、50006000万人に向かって、半減していくと予測されています。65歳以上の割合も4割近くに達すると見られています。それに対して、生産年齢人口(1564歳)は5割。本当であれば、ほぼ若者1人で高齢者1人を支えていく経済や社会というのが本当に成り立ち得るのかという深刻な問いを真剣に考える必要があるのですが・・・。



Market  Report】Vol.4(2020.8.28)より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report


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