l  20206月末時点の在留外国人数は、入国制限が影響して、過去最高だった201912月末から1.6%減り、2885904人となりました。在留資格別にみると、「留学」が大幅減(▲18.9%)したことが特筆されます。2020年上半期の外国人入国者数は、前年比75.1%も減少しており、最近ようやく留学生の入国が再開されたものの、元に戻るかは疑問も残ります。

l  留学生の減少は、東京都の人口減少という珍しい現象を引き起こしました。101日時点での人口は、前月比0.08%減の1397万人となり、3カ月連続で減少。初めての現象です。杉並区や大田区、新宿区の現象が目立ちます。

l  景気が悪化して、大企業を中心にリストラが広範化。中小企業の廃業や破綻が増える中で、経済政策としては、失業問題に注目が集まる状況下においては、手薄だった若年層を留学生などの外国人材がカバーしてきたというプラス面は忘れられがち。長期的に見れば、景気回復後における若年労働者の不足問題を緩和するために、より有効な受け入れ策をいまから検討すべきなのですが、建設的なビジョンを描けるリーダーが見当たりません。

【Timely Report】No.7472020.11.11より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

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コメント

 コメント一覧 (1)

    • 1. 馬場 豊
    • 2020年11月11日 12:27
    • 目の前の問題に対処することにばかり多くの労力を使いすぎ、現状の数字から予測して長期的な計画を建てられない経営者、政府関係者が多いのではないでしょうか。今は色々なものが、簡単に手に入るようになりましたが、人の気持ちはそのようには行きません、外国人から見放されず、うまく共存できるように今のうちから現状にあった仕込みに変えて行かなければいけないと思います。
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