l  1211日、日本語能力試験の認定書を偽造したとして有印公文書偽造の罪に問われたインドネシア人被告の判決が下されました。裁判長は、「わが国は外国人労働者の受け入れが拡大しており、認定書は就職や資格認定など様々な場面で活用されている。この種の犯罪が犯罪組織の収入源になっており、社会に与える影響は大きい」と指摘し、懲役1年6カ月(執行猶予3年)を言い渡しました。。被告は、facebookに書き込まれた宣伝が切っ掛けで、偽造された日本語能力認定書を13,000円で購入したと言います。

l  本件は、名古屋税関において、春先に不審な国際スピード郵便を調べた結果、10人分の偽造認定書を見つけたことが発端でした。しかし今後は、国内で作成する偽造業者も出てくるでしょうから、税関での発見は困難になります。

l  日本語能力試験を運営する日本国際教育支援協会は、新たな偽造対策を取ると言いますが、在留カードと比べれば偽造は簡単であり、個々の会社で見破ることも極めて困難であると思われます。「特定技能」や「N1ビザ」など日本語能力試験を前提とした在留資格が増えているだけに頭の痛い問題です。

【Timely Report】Vol.611(2020.3.13号)より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

BLOG記事「入管法違反:偽造認定書が全国に出回る?」も参考になります。
異論・反論大歓迎ですので、是非、下記のコメント欄に、コメントをお寄せください。

外国人と経済の関係に興味のある方は ➡ 外国人経済研究所 へ
移民に関する国際情勢を知りたい方は ➡ 移民総研 へ

コメント

 コメント一覧 (7)

    • 1. ファンファン
    • 2020年01月10日 11:35
    • 利益のため、何も偽物を作るのは怖いです。
      偽物がありますから、
      ちゃんとやっている会社はやりにくくなります。
      偽物を作る会社と個人を逮捕してほしいです。
    • 2. BUI HOAI HOAN
    • 2020年01月10日 18:58
    • いま日本で就職するために日本語能力資格N2がないとビザ調査がきびしいと思います。

      さらに日本語能力試験が難しいです。試験の時インチキ人がいます。

      あと偽造資格N1,N2 持ってる人結構います。

      ビザ調査が優しくすれば、外国人たちありがたいと思います。
    • 3. マーラー
    • 2020年01月10日 19:07
    • 偽物は何とも悪いです。作る人も偽物が良くない分かるのになぜ作りましたかと作る人に聞きたいです。偽物は一番怖いです。
    • 4. 馬場 豊
    • 2020年01月10日 23:57
    • 所詮、嘘は嘘、偽物は偽物、本物には勝てません。外国人の皆さんからして、いまの日本はそんなにまでしてくる、まだ価値のある国なのでしょうか。
    • 5. 池田 基
    • 2020年01月13日 23:15
    • 日本語能力資格の認定証を偽造するなんて、何か意味があることでしょうか、
      実際の日本語能力なんて面接すれば誰でもすぐわかるものだと思います。
      いい加減そういうことでお金儲けしようなんてするのやめませんか。
    • 6. 郭 虹
    • 2020年01月15日 23:15
    • 何故、偽造証明書は、ニーズがあり、儲けるビジネスになったのか、何故、正々堂々と偽造証明書を宣伝・注文できたのかが大問題だと思っています。偽造証明書を使い審査を通った人は、少なくない為のでしょうか。偽造証明書を使う人、偽造証明書を作る人に対しては、人間の良心に裏切る悪行為・悪業であり、許せない法律違反なので、重い刑事処罰をすべきだと思います。
    • 7. AKI
    • 2020年01月16日 10:25
    • 4 先日は、陸上自衛官の身分証明書を偽造した中国人のことがニュースに出ていました。サバイバルゲームで使うためと言ったらしいですが、気楽な感じでなんでも偽造してしまう感覚が、日本人とは全く違いますね。
コメントフォーム
評価する
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • リセット