l  20191230日、前日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告は、「迫害から逃れる」として、日本を不法出国し、国籍を持つレバノンに入国しました。入管法は、日本を出国する際、空港などで入国審査官の確認を受けなければならないと規定しており(入管法第25条)、違反した場合は1年以下の懲役もしくは禁錮などの罰則が定めています(入管法第71条)。

l  今回の不法出国は、「罪を認めるまで釈放しない」という人質司法のドグマとその威力に頼りすぎているために、人権問題で釈放せざるを得なくなったときに、「釈放するけど逃亡させない」という工夫が足りなかったという話でもあります。ゴーン側が提案していた「アンクレット(GPS付きの足枷)を付ける」という条件を呑んでおけば、今回の不法出国は防げたでしょう。

l  じつはこれ、長期収容している外国人にも通じる話で、「国外退去を認めるまで出所させない」というドグマとその威力に頼り過ぎているから、人権問題で仮放免せざるを得なくなったときに、「仮放免はするけど悪さはさせない」という工夫がないのと同じ。入管もいまのやり方を再考すべきです。

【Timely Report】Vol.610(2020.3.12号)より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

BLOG記事「入管法違反:人質司法に屈しないために」も参考になります。
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コメント

 コメント一覧 (4)

    • 1. haru
    • 2020年01月09日 19:19
    • 4 入管行政には問題が多いと感じます。
      ただ、小市民にとっては、入管を変える力がないのはもちろん、
      入管に意見をすることもできないですが、
      何か方法はあるのでしょうか。
      地元の国会議員に意見をするくらいでしょうか。
    • 2. 全国外国人雇用協会
    • 2020年01月09日 19:29
    • 是非、地元の国会議員に陳情してください。すぐに何か変わるということはないでしょうが、現状のひどさを知らない議員が多すぎます。
    • 3. BUI HOAI HOAN
    • 2020年01月10日 19:14
    • 日本から逃げて、カルロスゴーンは現在インターポールに指名されています.
    • 4. 郭 虹
    • 2020年01月10日 21:22
    • 大物のゴーン被告が、年末を利用して荷物に入って海外へ逃走した事件は、誰でも考えられない前代未聞の不祥事でした。今後は、前例があったからこそ、人権侵害を主張せずに正々とアンクレットを付けたほうがいいでしょう。また、何故、お金持ちの荷物を検査しませんかと疑問を持っています。日本空港の荷物検査をもっと厳しくにすべきだと思います。
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