1.       2017年8月、ICレコーダーに録音されていた窃盗事件における取調べの模様が公表されたため、警察のやり方が明らかになりました。始めからストーリーありきで、自白を求めて脅し付ける「決め付け捜査」。じつは、こういう「決め付け」は日常茶飯事。彼らにとっては、「効率的な捜査」なのでしょうが、その対象として選ばれてしまった人にとっては堪ったものではありません。

2.       この「決め付け捜査」のリスクは誰にでも起こり得ます。外国人を雇ったら入国管理法のリスクから逃れられないからです。入国警備官や警察は、「3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金」というストライクゾーンを狙って、事前にストーリーを組み立てた上で決め付けてきます。彼らがあなたの会社を訪ねてきたとき、彼らは決してあなたの味方ではありません。あなたの落ち度を探し、不備を見付け、あなたが罪を認める自白を求めて脅し付けてきます。国家権力による強烈な決め付けに対抗するためには、事前の準備が欠かせません。入国管理法を熟知し、合法性を立証するための証拠を作って保管するだけでなく、合法性に対する確信を培っていく必要があります。
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【Timely Report】Vol.9(2017.8.14)より転載。詳しくは、このURLへ。http://nfea.jp/report

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コメント

 コメント一覧 (2)

    • 1. 池田 基
    • 2020年01月30日 13:24
    • 警察官による決めつけ捜査って本当にあるんですね。
      テレビの中だけかと思っていました。在留外国人の方も道を歩くだけでも身を守る気構えが必要のようです。
    • 2. 郭 虹
    • 2020年01月31日 23:49
    • 日本刑事ドラマに演じている乱暴な拷問は、大袈裟ではなく、捜査現場の現実を再現することがわかりました。警察官は、ヤクザみたいの態度とやり方でいいんですか?決め付け捜査は、怖いですね!事実を明らかにさせるのではなく、警察に疑われた人は、全て犯罪者にさせるのが警察の仕事みたいです。立場の強い警察との戦いは、強い証拠が無ければ、絶対に負けるでしょう。決め付け捜査は、冤罪の悲劇を上演するだけです。誰が正義の味方になれるのかと、ガッカリしました。
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